教師新美南吉を知る大見富美子さんと 出会った子どもたち

本校では毎年、地域のお年寄りを招いた交流会「高齢者学級」を行っています。本年は7月 に会を催しました。幸運にも、大見富美子さんからお話をうかがう機会を持つことができまし た。
大見富美子さんは、安城高等女学校時代の南吉の同僚です。86歳というご高齢ですが、か くしゃくとしていらっしゃいます。当時から新田町にお住まいで、南吉とは一歳違いというこ ともあり、病弱で何かと同僚から疎まれることの多かった彼には、お姉さんのような存在の方 でした。
安城高女時代の同僚で、ご健在の方は大見さんお一人となってしまったこともあり、教師南 吉の仕事ぶりや彼の思い出など、思い入れを込めて語りかけてくださいました。

今日、高齢者学級がありました。ことをひいた人もいれば、歌に合わせておどる人もいま す。 南吉さんといっしょに先生をやった大見富美子さんもいました。そして、南吉さんのいろ んなことを聞きました。 「南吉先生は、国語と英語の先生だったよ。」と、言っていました。また、ほかにもいろん なことを話してくれました。ぼくは、「やっと、南吉さんのことをすごく知っている人が見 つかったな。」と、思いました。 7/6 T男 3時間目、高れい者学級がありました。おばあさんたちが、おどりや演奏をしてくれまし た。それから、今私たちが調べている新美南吉さんといっしょに働いていた大見富美子さん が、話をしてくれました。 せきをしていた南吉さんをほかの先生が避けていて、お茶を飲む時は一人ぼっちでいて、 そこを大見さんが声をかけ、仲良くなったと言っていました。大見さんと南吉さんはそれほ ど仲のいい関係だったのか、と思いました。 あと、南吉さんは、自転車に乗れなかったみたいです。担任の石原先生は、疑問があると 言っていました。先生が、新美南吉記念館で見てきた資料には、生徒とサイクリングに行っ た、と書いてあったそうです。私も疑問です。どっちが本当なのだろう。やっぱり大見さん のほうが合っているのかなあ、と思いました。 私は、前よりも、どんどんやる気になってきました。大見さんが、いつでも家に来ていい と言ったので、友達と行ってみたいです。もっともっとがんばって、南吉大博士になるぞ。 ガンバルゾー。 7/6 S子 今日の高れい者学級で、大見富美子さんが新美南吉さんの話をしてくれました。知らない ことがいっぱいありました。少し知ってることがあったけど、話してくれてうれしかったで す。もうちょっと話してもらいたかったです。 話してもらう前は、早く、早く、とずっと思っていました。やっと新美南吉さんの話しに なって、うれしくてたまりませんでした。 大見富美子さんは、ブルドッグを飼っていて、南吉さんが家の前を通ると、いつもブルド ッグの頭をなでていた、と教えてくれました。ぼくは、そのことが特に、へえっと思いまし た。 大見さんは、話すことがはずかしい、と言っていたけど、今度はもっと長く話してほしい です。 7/6 A男

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