安城で生まれた詩 「梨」を読んで

半田でのたんけん遠足を終えた子どもたちは、安城での南吉に興味が再び向いてきました。 そんな中で出会ったのが,「梨」の詩。安城の地名や、特産物の梨が出てきま
す。南吉が暮 らした当時の安城は、「日本デンマーク」と呼ばれた、農業の理想郷でした。そんな安城の様 子が豊かに詠まれた詩です。

私が初めにわかったことは、1連目は、南吉が梨を見たようす、2連目は、予想だという ことです。それに気づいたえりちゃんは、すごい!と、思いました。 それと、どこで書いたか、です。詩には、今村あたり、と書いてありました。今村は安城 の中だから、安城で書いた詩だとわかりました。 あと、季節も考えました。冷たい水とか、虫、秋草とかが意見で出てきて、季節は「秋」 となりました。いろいろな意見が出てきておもしろかったです。 (N、A) わたしは、南吉が見た梨は、新安城の方からころがってきたなら、もっと川下なんだなあ と、思いました。 その時は、ちょうど今ごろかなあと思いました。それは、梨もとれる時期だし、太鼓も鳴 ってるし、秋草につゆが光るからです。 南吉は、梨が一ひら二ひらつゆの下を、水底にうつるかげとともに、ころころところがっ ていくだろうと、想像してたんだなあ、と思いました。 (M、I)

この詩をきっかけにして,「南吉が暮らした60年前の安城の様子を調べたい。」,という 意見や,「南吉の暮らしぶりをもっと調べてみたい。」・「どんな先生だったか,詳しく調べ たい。」という意見が出てきました。
半田市の新美南吉記念館の展示資料が,半田での足跡に中心があり,安城時代の様子があっ さりとしたものであったことも,子どもたちの追究意欲をかきたてることになったようです。

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